どこかにある何かを探して。

旅と留学の記録と時々日記。

アウシュビッツ収容所を中谷さんのガイドで見てきた~あとがき~

こんにちは~!

長々と3回に分けて書いてきたアウシュビッツ収容所訪問記ですが、これで最後です。

 

アウシュビッツ収容所に行くことを決めてから、実際に行くまではこちらから!

アウシュビッツ収容所を中谷さんのガイドで見てきた~準備編~ - どこかにある何かを探して。

アウシュビッツ収容所を中谷さんのガイドで見てきた〜現場編①〜 - どこかにある何かを探して。

 

アウシュビッツ収容所を中谷さんのガイドで見てきた~現場編②~ - どこかにある何かを探して。

 

ブログを読んだ友達から行ってみたいって言われたり、実際にもう予約までした友達もいるし、長文の感想を送っていくれる友達までいて、とてもうれしいな~と思っています。

 

というのも、わざわざアウシュビッツ収容所に自分から行きたいっていう人がそんなにいると思ってなかったから、反応をもらえたのがすごく嬉しかったんです。日本から遠く離れたヨーロッパにはフランスやイタリアなど、たくさん観光スポットがあって、おしゃれで、テレビやSNSを通してよく見る有名な場所がたくさんあります。ヨーロッパに気軽に旅行するほど大学生はお金はないし、どうせ行くなら綺麗な街並みを見たいと思うのは当然です。

 

それに対してアウシュビッツは、ポーランドの南にあるクラクフという名前も知らないような街からさらにバスで何時間もかかる超へんぴなところにあって、行っても楽しくはないです。綺麗だ~って目をキラキラさせるどころが、暗い気持ちになります。インスタに載せるようなオシャレな写真を撮れないどころか、写真を撮るのを戸惑うくらい衝撃的な展示物もたくさんあります。

 

行ったきっかけを3つ前のブログに、きれいな街並みに飽きたからなんてことを書いたと思いますが、本当にそうなんです。何か他の人と違うことしてみたいなぁくらいの感じです。

 

ただ自分が思っていたより衝撃的だったし、日本ではほとんど触れないような内容なのにヨーロッパの国々ではEU全体で歴史教育について考えているっていうのにもびっくりました。EU内には加害者も被害者もいて、もちろんとらえ方は変わってくるはずなのに、全体で向き合っていく姿勢というか、何ていっていいかわからないけど、日本はこのままでいいのかな~って思ったり。私に何か出来るわけではないから、とりあえず周りの人にもまずは知ってもらいたいな~って今は思います。

 

 

ガイドの中谷さんが「差別をしてなくても、人間は差をつけている」とおっしゃっていたのが印象に残っているので紹介します。

人類みな平等だって思っているけど、そんなことはない。絶対心の中で他人を下に見たり、上に見たりしている。でも、余裕があれば、そんなのは表に出さずに、心の中で思っているけど、ここではそうではなかった。

アウシュビッツ収容所にはユダヤ人だけでなく、社会から差別されていた障碍者、同性愛者、浮浪者、ロマなどの人たちも収容されていました。その中でも序列がありました。お互いに恨みあい、監視しあっていました。

 

今でももちろん差別はあります。ニューヨークの地下鉄でアジア人差別をした人の動画がツイッターで話題になっていましたね。でも、それを非難する人たちがたくさんいるので表向きに発信する人はほとんどいません。表向きは人類みな平等で、同じ権利をもつべきだと思わなければいけません。

ただ全員が心の底から本心で思っているのでしょうか。日本の外国人労働者であるからということだけを理由に給料が低いのは何ででしょうか?住むところを失った難民を跳ね返すのは何ででしょうか?  自分を守るために他人を下げるしかないからじゃないかと私は思います。外国人労働者の給料をいきなり全部一緒にしろ!難民を全部受け入れろ!といっているわけではないです。そうできない理由がどこかにあるっていうことです。

 

たとえとして微妙かもしれないですが、ウィーンに行ったとき韓国人の団体客が写真撮影禁止エリアで大騒ぎしながら写真を撮りまくって、注意されているのにも関わらず撮り続けているのを見て、これだから韓国人は…と思ってしまいました。私には韓国人の友達は何人もいて、みんな優しくていい子なのも知っているのにそう思ってしまいました。韓国人の友達ひとりひとりは大好きでこれからも仲良くしていきたいと心の底から思っていますが、韓国人全体としては日本人のほうが…と思っていたのだと思います。

 

それが今、国単位で隠れていた差別意識が表に出てきています。共存主義から一国主義に流れが変わろうとしています。みんなで協力していい世界をつくろうから、自分の国が良ければいいんだという考えに変わりつつあります。

表向きにはみんなで頑張ろうであるべきだと思いますが、一国主義にかわらなきゃいけない背景があって、そう簡単に理解することは出来ないけれど、理解しようとはしなければならない気がします。

 

だんだんと話が脱線していきましたが、歴史から学ぶってこういうことなのかな~っていうのを何となくわかったような気がします。

 

~気がしますって続くのは、いまだに私自身がわかってはいないからです。まだまだ勉強しなきゃいけないことも、考えなきゃいけないこともたくさんあります。せっかく大学で政治学を学び、留学までして、アウシュビッツを自分の目で見てきたんだから、これからも興味を持っていたいと思います!!!!

 

長くなってしまったけど、おわり!!!!!!

直接現場にいけなくても、本や映画はたくさんあるので興味ある人はぜひ見てみてください。そして、よければ感想を聞かせてください。