どこかにある何かを探して。

旅と留学の記録と時々日記。

人種差別のはなし

こんにちは!

 

タイトルの通り人種差別の話です。

外国で過ごす人なら避けては通れない話だし、日本にいてもたびたび目にする話題ですね。すごいセンシティブな話題でどこまで踏み込んでいいのか分からないし、かなり私の経験と主観が入ってしまうんですけど、せっかくなので残しておきたいと思います。

 

 

人種差別について考えたのは、ついこないだのこと。韓国人の友達をご飯を食べていたら、その子たちがこんなことを言ってました。

 

「コリドー(寮)のヨーロッパ人が他の人には挨拶するのに、自分たちのことは無視する。」

「イングリッシュネームをヨーロッパ人につけろと言われてつけたのに、笑われた上に、覚えてもらえない。」

 

イングリッシュネームとは、アジア人(特に韓国人、中国人)の名前は、他の国の人からしたら発音しにくいので、呼んでもらいやすく覚えてもらいやすいようにつける英語の名前です。ちなみに私もフィリピンに語学留学するときにつけようとしましたが、私の名前は発音しやすいから必要ないってアメリカ人に言われたのでやめました。自分の名前が好きなので、多少発音間違われても自分の本名を使っていたいと私は思います。

 

 

話が脱線しましたね😇 で、そのあとにその友達は「私がアジア人だから、人種差別だ、ヨーロッパ人はみんな嫌がってる」みたいなことを言ってました。他の韓国人もヨーロッパ人はアジア人差別するから仲良くなんて出来ないよって私に言ってきました。

 

 

そこにアジア人である私はひっかかってしまいました。私は幸いなことに自分が人種差別にあってるとかんじたことはありません。アメリカやニュージーランドに数週間滞在したこともあるし、スウェーデンで留学生と同じ寮で生活し始めてからもう半年がたちます。色んなところにひとりで行って、ホステルなどで色んな人に出会ってきました。そこでいきなり無視されたし、笑われたりすることは今まで1度もありません。

 

英語が今よりもっと出来ない時、私が英語出来ないせいで、伝わらなくてイラついてるのかなとかそんなことは感じたことがあります。でもそれは私が「アジア人・日本人」であるからではなくて、私と「英語でコミュニケーションがとれない」からだと思っています。

 

 

実際、相手がどう思っているかなんてわかりません。こないだのアウシュビッツのあとがきに書いたように、人間は平等に全員を見ることはできません。自分の中で人種や職業などで優劣をつけてしまっているかもしれません。でも、そんなことで優劣はあるべきではないって普通の人間なら理解してるので、考えることも感じることもないし、もしも思っていても思ってることを表にだすことはしません。でも、態度に出なければ私が知ることはないのでそれでいいんです。もちろんないに越したことはないですけどね!!!!!

 

 

オーストラリア人・イタリア人・カナダ人・ドイツ人・アメリカ人など今まで世界中のホステルで出会った旅人たちにも差別されたって感じたことはありません。

同じコリドーに住むイタリア人とスペイン人は、初めて会った時から笑顔で話しかけてくれました。自己紹介をして、2回目に会った時には名前を呼んでくれました。

スウェーデンは移民が多い国だし、昔から寛容な国なので、街中で差別されることはほぼないと思っていいと思います。

 

 

私がいい人たちに恵まれているだけで運がいいのかなって思うけど、それはそれで幸せなことです。旅人や留学生は外国人に会うことに慣れているので差別しないだけでしょって思うけど、韓国人が言ってた差別してきた人たちも、私が仲良くしている留学生と同じ留学生です。

 

なんで彼女たちは差別されてると思うのに、私と友達(日本人)はそう感じないんでしょうか。単に韓国人3人だけがそういうことがあって、私たち日本人(3人)だけないってことなんでしょうか。同じところで同じような生活をしているのに本当に偶然なのかなとか考えてしまいました。

 

 

ここからは推測ですが、韓国人の友達は「自分たちのほうが欧米人より劣っている」っていう意識があるのかなと思いました。何か嫌な目にあった時、あの人たちが自分たちを差別しているから嫌なことをしてくるんだって思うようにできているというか。大げさにいうと、何かあったときに、すべてを人種差別のせいにしてしまうのかなとも思います。

 

留学当初の私は、パーティーが嫌いなこと、人と会いたくないこと、授業がつまらないことを全部英語ができないせいにしていました。英語が出来ないからパーティーは嫌い。英語が出来ないから人と会って話したくない。英語だから授業がハードに感じてつまらない。でも、そんなことはなくて、お酒が苦手でうるさいところがあんまり好きじゃないからパーティーは嫌いで、ずっと人といるのは苦手で昔からひとりの時間が絶対必要だったし、日本でも大学の授業は楽しい!!って受けていたわけではありませんでした。

でも、「全部英語のせいだ」って思うと、正当化されたみたいで気が楽でした。英語が出来ないから仕方ないよね(仕方なくないし、英語できるようにならなきゃいけない)って思うと、すべてが許されるような感覚でした。

 

私の英語は100%自分のせいなので、違いますが、それと少し似たようなもので、何か自分にとってうまくいかないことを全て人種差別されてるって思えば、全部相手のせいにできるのです。自分が堂々と話してなくても、その場所のルールを守ってなくても、自分が悪くても、人種差別のせいだっていえば、自分を守ることが出来てしまうのです。

 

人種差別されたって言ってた3人がたまたま韓国人だったのか、多くの韓国人がそう言ってるのかはわかりません。もし後者なら、教育や社会が関係しそうですね。その辺わかる人教えてください。

 

 

というか、そもそも人種差別のするような人に出会う機会はこれからほとんどないような気がします。旅先のホステルで出会うような人は、もう色んな人に出会っているから差別するような人はほとんどいないでしょう。留学先で出会う留学生は、留学してるくらいなので差別するような人はほとんどいないでしょう。

人種差別するような人は、自分の国から出ないし、関わろうとしないはずなので、関係ないはず!!!!

 

実際差別されてたって、そんなの私は何も悪くないんだから堂々としてればいいし、言いたいことは言わなきゃいけないし、差別してくるからヨーロッパ人は嫌いだっていえば私が差別していることになります。

 

だから、いつだって私は私で、私は日本人でいることを誇りに思っていたいし、人を人種じゃなくてひとりひとりを好きになっていけたらいいなぁ〜と思っています。

 

 

おわり☺︎