ダーラナ・ムーラ 日帰りひとり旅
こんにちは!
やっと長かった冬が終わって、ストックホルムにも春がやってきました。サマータイムも始まって、日の出が5:30ごろ、日の入りが20:30ごろになりました☀︎
イースター休みは国外に出ずにスウェーデンを楽しもうと決めて、日帰りトリップ第1弾!ダーラナ県・ムーラ(Dalarna, Mora)に行ってきました☺︎
ダーラナ地方は夏至祭で有名な観光地であり、スウェーデンのハートと呼ばれる地域です。昔のスウェーデンのスウェーデンらしい景色を見ることが出来て、夏至祭や工芸品などスウェーデンの文化や伝統が強く残っています。
ストックホルムからは電車(SJ)で3時間半ほど、値段は往復で500sek(7000円)くらいでした。チケットを前日にとったから、もっと前にとれば安くなるのかな??
チケットはサイトからもとれるし、アプリからもとれます。アプリ入れておくと、チケットもスムーズに提示できるし、わかりやすいのでオススメです◎
SJ – Swedish Railways by SJ ABSJ –
アプリの画面のスクショ。
これはメールで送られてくるやつ。
Täg→ 列車の番号
Vagn→ 号車
Plats→ 席の番号
今回は14番の電車の3号車15番の席でした!
この電車にのっていきます。乗るときはチケットの確認がないので、毎回不安になる私は売店の人に確認してから乗ってます(笑) ちなみにチケットの確認は係の人が電車が出発した後に席にやってきます。
Stockholm centralから2時間半ほどでBorlänge centralに到着! 何でかはわからないけど、1時間ほど遅延したせいで、乗り換えの電車に乗れずここで1時間ほど待機…。てきとーにお散歩したり、ランチを食べて電車待ち。
丸太を運んでる電車!初めてみたから写真を撮った!!!
BorlängeからMoraまでは1時間ほど!
こんな感じのスウェーデンぽい田舎の風景が続きます。窓が汚くてろくな写真は撮れませんでした。日本の電車とかバスはきれいなんだなってこっちに来てから思いました。
ついに到着!Mora!!ムーラ!
11:30に着くはずが、遅延と乗り換えのせいですでに13:30。帰りの電車は18:23発だったので、約5時間の滞在です。
まずはインフォメーションセンターでマップをゲット!レンタサイクルできたらいいなぁと思ってたけど、こないだまでレンタサイクルをしてたスポーツ用品店はもうそのサービスをやめたのことでした😂 なので諦めて徒歩で観光〜!
ここはダーラヘストの発祥の地なので、あちこちにダーラヘストがあります。
ダーラヘストとは…
ダーラヘスト (Dalahäst)は、スウェーデン・ダーラナ地方発祥の伝統工芸品。木彫りの馬で、日本では『ダーラナホース』という名前でも紹介されている。古くは子供の玩具であったが、現在はダーラナ地方の象徴、またスウェーデンそのものを象徴するものとされることがある (Wikipediaより)
今では、幸せを運ぶ馬とも言われ、スウェーデンのお土産さんには必ずといっていいほど置いてあります。
https://www.aterior.com/darlanahourse.htm
ここに詳しいことが載っているので、興味ある方はぜひ☺
こんなに大きいダーラヘストもあります。色んな色のダーラヘストがありますが、1番よく見るのはこの赤色のダーラヘスト。1930年のニューヨークで行われた万国博覧会で、スウェーデンのシンボルとして飾られたのが赤色のものだったそうで、そこから赤の印象が強いそうです。ちなみにこの写真は芝生の上にリュックを置いて、その上にカメラをセットして、タイマーで撮ったものです。全然周りに人がいなくて写真頼めなかった…
さて!私がムーラに行った目的は2つ!
1つ目はアンデース・ソーン(19世紀のスウェーデンを代表する画家)の美術館に行くこと。
2つ目はダーラへスト工場に行くこと。
本当はどっちも行きたかったんだけど、電車の遅れで滞在時間が短くなってしまったことと、どっちも16時に閉まってしまうということで、美術館は諦めてダーラへスト工場に行くことにしました。
町の中心であるムーラストランド(Mora strand)から、バス324番で20分くらいです。バスは1時間~1時間半に1本しかありません。
Sågvägen Nusnäsで降りて、そこから歩いて5分ちょっと。
ダーラヘスト工場は向かいあって2つあります。20世紀はじめにオルソン兄弟という兄弟がダーラヘストを作る工房を創設したものが今でも残っています。
ここでは実際に作られている過程を見ることが出来ます。
ここで木材から馬の形に加工されます。私が見た時はおじさんが、大きい電動のこぎり(中学の技術で使ったやつの大きい板。伝われー!)で作ってました。
出来上がったのがこんな感じ。まだこの時点ではカクカクしています。このあと職人さんたちの手で形が整えられていきます。ちなみにこの段階のダーラヘストも売っていました。やすりや塗料がセットになっているものもあったので、自分でやってねっていうキットのようです。
次はコーティング。乾かされているダーラヘストがたくさんありました。
色が塗られたものはさらに削られて、きれいに形作られます。
そして、職人の手作業でひとつひとつに模様が描かれていきます。迷うことなく、さささって描いてました。
出来上がったダーラヘストたち。乾かされています。
そしてこうやってお店に並びます。色がたくさんあるのはもちろん、大きさもたくさんあり、模様はひとつひとつ違います。ハンドメイドの魅力ですね。値段は一番小さい7㎝で148SEK(約1800円)です。大きいものや模様が複雑なものになると2~3万円は超えてきます。全部手作業なので仕方ないとは言え、手は出ませんね。
私は赤の10㎝、13㎝、黄色の10㎝を買いました。ひとつひとつ模様が違うので、じっくり見て選びました。全部で602SEK(約7300円)で、Tax freeで後から70SEKくらい戻ってくるみたいです。忘れずにTax freeで買ってくださいね◎
2つの工房を1時間半ほど見学し、バスで町へ戻ります。
ムーラ教会。
ムーラから見えるシリアン湖は、4月中旬なのにまだ凍ってました。もう溶け始めてはいたけど、冬はスケートしたりするんだろうな~と思いました。
湖畔にはいくつかアートっぽいものもありました。いいお天気で、のんびりお散歩してるだけで気持ちよかったです。
ムーラは高い建物はほとんどなくて、赤いおうちがたくさん並んでいて、湖など自然と共生しているスウェーデンらしい風景が続いていました。スカンセン(ストックホルムにある野外博物館)みたいだなーと思いましたが、スカンセンがこういう景色を再現しているので逆ですね。スウェーデン人の友達は、ダーラナにあるもの全部スウェーデンらしいよって言っていました。ストックホルム以上にのんびりと時間が流れているように感じて、空も空気も綺麗だった気がします。
行きの遅延のこともあって、往復8時間、滞在5時間というほぼ移動でつぶれてしまったことだけが悲しかったけど、いいデイトリップでした。お金はかかるけど、1泊すればよかったかなって思ったけど、まぁ仕方ない!!
帰国まであと1か月半くらいですが、ここにきてどんどんスウェーデンを好きになってきました。残り僅かのスウェーデン留学生活を楽しんで帰りたいと思います。
では!