どこかにある何かを探して。

旅と留学の記録と時々日記。

添乗員は思ったより楽しかった

カナダにワーホリ中だけど時間はあるから前の仕事・添乗員について書きたい。

 

2023年6月にメーカーを辞めて、7月から添乗員として働いていた。元々カナダに行くまでの半年添乗員出来ればいいなと思ってたけど、想像以上に楽しくて結局まだやめていない。稼働はしてないけど籍は置いたままにしてある。

 

色んな会社があると思うけど、私の場合、添乗員の派遣会社に所属し派遣添乗員として働いている。シフト提出すると、ツアーにアサイン(割り当て)されてそれ通りに働く。ツアー前日に会社にいって必要なものを受け取り、ツアー内容を確認し分からないところを調べたり、立ち寄り先に確認の電話したりする。当日はツアーに添乗して旅程の管理やお客さんのお世話をする。ツアー後に清算っていうのが一連の流れ。

そんな添乗員という仕事の良いところを一気に紹介!

 

1.好きな時に休める

派遣添乗員だから、休み申請を好きに出せる。何日以上働きなさいとかいう決まりはないから繁忙期以外でどかっと休みを取って長めの旅行だっていけちゃう。友達に合わせて土日の休みをとったり、自分時間を楽しむために平日に休み申請したっていい。

 

2.意外と稼げる

入社して半年じゃ給料も上がらず、有給ももらえてないからお金は結構ギリギリかなと思ってたけど、意外と稼げる。月4日しか休みがなかった11月は額面40万円超えた。確かに忙しかったけど、新人でこれだけもらえるなら十分かなって感じはする。

しかも稼げるだけじゃなくて、ツアー中の食事代は全部会社持ちだから食費もかからない。家をには2~3日に一回寝に帰るだけだから光熱費もかからないし、生活費浮いた分も含めるとなかなかいい感じ。もちろんバリバリオフィスワークしているような人たちには適わないけど、これだけ楽しい仕事してこれだけもらえるのは私としては大満足。

 

3.お客さんの99%はいい人

接客業のストレスの原因のひとつにクレーマーがあると思うんだけど、意外と少ない。添乗員になるときに嫌なお客さんいても数日で一緒に過ごした後は一生会わないだろうし気にしなくていいなって思ってた。ざっと計算して1500人くらいのお客さんと旅行したけど、記憶に残ってるまじで嫌だった客は夫婦一組。うざかったなっていうのも2~3組。

ほとんどのお客さんはいい人で、名前にちゃん付けで呼んでくれる人、写真撮ろうっていってくれる人、一緒に旅行できて楽しかったよまた会いたいねって言ってくれる人、お菓子くれる人… アンケートに長文で嬉しいこと書いてくれる人も多くて、今でもちゃんと覚えてるお客さんたくさんいる。接客業の一番うれしいところよね。

 

4.色んなところに行ける

添乗員の志望動機ってほぼこれな気がする。仕事で旅行できるの幸せだよ!!行きたかったところ、自分じゃなかなか選ばないなってところ、いい時期には混みすぎてるところ、1回行ったけど違う季節も見てみたいなと思ってたところ…とにかく色んなところに行ける。同じコースに何回も添乗することもあるけど、ガイドさんが違ったり、季節が違えばまた違うツアーに感じる。温泉宿は古くても豪華じゃなくても、温泉に入れるだけで嬉しいしね。

 

5.美味しいものを食べられる

ツアーでの食事代は会社持ち。もちろんあんまり美味しくないなって時もあるけど、美味しいもの食べれることは多い。温泉旅館だと懐石料理が出ることも多くて毎回楽しみにしてた。お客さんの自由時間に自腹でおやつやお土産買うこともよくあった。添乗員やガイドさんとあれがオススメ!これ食べたほうがいい!ってオススメしあって、色々試すのも楽しい。それをお客さんに紹介すると、お土産屋さんから紹介料もらいたいくらいお客さんが買ってくれることもある。みんなで感想共有できるのも楽しいしね。

 

6.決まった人と働かなくていい

これ結構でかいのでは?添乗員は基本ひとりだし、バス2台でもバラバラな時間のほうが長い。バス会社の運転手さんやガイドさんも毎回違う人。前もお会いしましたね!ってなることもあるけど、それでも毎日一緒ってわけじゃない。添乗員仲間も会社でたまに会って話したりするくらい。みんな接客業で旅好きだからコミュ力高めな人が多くて話しやすいし、いい距離感で楽しく話せる。前の会社だと、嫌な人と同じ部署やプロジェクトに入ったら決まった期間・毎日関わらなきゃいけないけどそれがないのが楽ちん。だからといって孤独を感じたりすることもないから本当にいい距離感。

 

たくさん書いたけど私が思う添乗員のいいところはこんなところ。正社員じゃないから何かあったときに生活が保障されてないのが唯一心配なところだけど、それ以外は特に不満もなく働いていた。

あとはやってること自体はずっと一緒だからステップアップがあんまりないのも難しい。高級ツアーに添乗できるようになるとか、トラブル対応が上手になるとかそういうことはあるけどね。

 

辞めたくない理由は上記の通り、色々とあるんだけど1番大きい理由は春の添乗をしたいから。旅行業界の繁忙期は春と秋なんだけど、夏に入社して半年後にはワーホリで休職状態だから、春の繁忙期を経験していない。秋の繁忙期は本当に忙しくて、でもめちゃくちゃ楽しくて、びっくりするくらい元気に働いてた。紅葉もたくさん見れたし美味しいものも食べて大満足だった。寒い日の温泉も最高だった。これだけ楽しいから春の繁忙期はもっと楽しいのでは?と思ったら、それを経験することなくやめるのはもったいない気がしていまだに会社に籍を置いている。桜を追いかける添乗はきっと楽しいはず。ワーホリから帰って来年の春の添乗をするのを今から楽しみにしている!

 

旅行会社のツアーは色んな人の仕事が合わさって出来てるんだけど、一番美味しいところをもっていっているのが添乗員だと思う。もちろん大変なこともあるけど、たいていの場合は自分の仕事以上に感謝されることが多い気がする。

添乗員を30年やってる人もいれば、1回やって心折れて辞めていく人もいるくらい、向き不向きがあるけど、私は本当に向いてるし楽しい仕事だと思ってる。